買いだめと節約

食費を節約しようと安売りの日を狙ってスーパーに出かけていって、大量に買いだめしている人を見かけますが、本当に食費の節約になっているのでしょうか。

例えば1週間分を買いだめするとして、最初の2日くらいは野菜もおいしく頂けますが、野菜は冷凍保存できませんので週の後半はしんなりしてきます。
それでも消費しきれなかった場合はゴミ箱行きになってしまいます。

肉や魚など冷凍できるものもありますが、冷凍庫は冷蔵庫ほど開け閉めして中をチェックする機会がないので、いつの間にか忘れられ、気づけばパサパサになってしまっていたり。

安売りの時にお得に買いだめしたくなるかもしれませんが、せめて2~3日分にとどめておいた方がかえって経済的と言えるでしょう。
節約術を実行している大半の人は、自分の中での想像で良いと言っているだけなのかもしれないですね。

おかしな事例をあげてみると、わずか数円の安さのために、ガソリンを使って買い物に行く主婦の行動は、もはや正常であるとは云えません。
この手のタイプは、移動時間などの時間コストの概念が全く無いのが特徴です。

数円を節約したところで、年間でどれだけの結果が予想されるのかという事も、実はやっていないケースがほとんどです。
目先の節約で自己満足しているだけで、更には様々な理由をつけて、それらしく行動しているに過ぎないのです。
節約の限界は、収入の範囲内であることをお忘れなく。

節約をするということ

日々の生活の中で節約を心がけるというのはとても当たり前のことのように思えます。
世の中お金が全てではありませんが、お金が無ければどうにもならないことも数多くありもしもの時に備えての蓄えは多い方が良いでしょう。

以前子どもの頃にテレビで超節約によって一ヶ月の生活費を信じられないほどに抑えている一家の話を目にしたことがあります。
何もそこまでやらずとも、と思わないでもなかったですが様々に努力してるだけのことはあり驚くべきほどに生活費が掛かっていなかったと記憶しています。
まあ流石に自ら真似出来る気も、真似しようとも思いはしませんでしたが。

しかし大人になるに従ってその考えは徐々に変わっていきました。
具体的に言えば自分でお金を稼ぐようになって節約の大切さに気付いたのです。
子どもの頃に両親から、使っていない部屋の電気はきちんと消しなさい、とか、蛇口はちゃんと閉めなさい、とか怒られたことが今になって思い返されます。

流石に上記の超節約を行っていた家族ほどに節約をしているわけではありませんが、自分のお金である以上無駄な浪費はしないように心がけています。
1円でもタダで他人はくれない、とは私の母の弁ですがまさに至言であると思っているのです。
大人になるということはある意味ではお金の大切さを知るということでもあるのでしょう。

タイムイズマネー、時は金なりという言葉があるのはご存知かと思います。
本来の意味は時間は金と同じほどに大切だ、という言葉でありますが、個人的にはマネーイズタイム、お金は時間によって生み出されるという考えも大事ではないかと思っています。

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