大好きな海辺の辺鄙な街

年に何度か、どうしても行きたくなる街がある。
そこは海辺の街なのだが、自分が住んでいるところから結構遠いので、いつもそんなに長居はできず、後ろ髪を引かれる思いで帰ってくる。

別にこれといって楽しいところでもなく、まあ目ぼしい観光スポットといってもひとつふたつあるかどうか、といったところの、ごく普通の海辺の街なのである。
商店街は、駅のすぐそばは何とか成り立っているが、一本奥へ入るとことごとくシャッターが下りている。
そんなありふれた街なのに、どういう訳か、どうしても行かずにはおれない。
そこへ行ったらまず住宅街を散歩する。
結構な高級住宅街なのだろうか、洒脱な邸宅が立ち並び、みんなセキュリティー会社と契約している模様。
住宅街自体は、山を切り開いたからか、もともと海抜が低い分高いところに街を作ったのかは知らないが、とにかくやたらめったら坂が多い。
どこへ行っても坂ばかりなので、しまいにはいつも息が切れてすっかりばててしまう。
けれども、ふとした瞬間、登りきった坂の上や、家々の切れ目から海が見えたりすると、それまでの疲れがいっぺんに吹き飛んでしまう。
なんだか自分だけが、皆が知らない、思いがけない発見をしたような気になって(むろん住んでいる人にしてみれば見飽きているのだが)、ああ来てよかったという気になるから不思議だ。
それで結局、元来た坂を今度は下りながら、そして膝を痛くしながら帰っていく。
どちらにしても、行きも帰りも非常な疲労困憊なのだが、それでも私はこれからもきっと毎年何回かこの街に来るだろう。
そうして疲れながら散歩するのだ。
そうそう、帰りに地酒を買っていくのも、忘れてはいけない決まりである。

リゾートホテルでのんびり

毎年沖縄に家族で旅行に行っています。
いつもは夏に行くのですが、今回は子ども達の春休みを利用して行ってきました。

2泊3日の沖縄の旅はあいにくの曇りや雨続きで、とても残念でした。
ビーチには出られないので、リゾートホテルのプールやジャグジーで小雨の降る中、仕方なく泳ぎました。
それでも子ども達は元気で雨のプールを楽しんでいます。

私は寒がりなので、プールのすぐ横にある暖かいジャグジーに逃げ込みます。
ジャグジーでは新婚旅行に来たという若いご夫婦とお話しをしました。
20歳くらいでしょうか。とても気さくなお二人でした。

それに海が大好きで、小雨の降る中ビーチまで行き、朝からバナナボートを6回してきたそうです。
若さ故なのか?新婚パワーなのか?他には誰もビーチにいなかったそうです。

私達もプールにばかり入っていてはふやけてしまうので、クジラの形の船に乗り、魚の餌付けをしました。
しかしこれもまた悪天候ゆえに、海の中が濁り魚も見えない状況でした。

こんな沖縄は初めてですし、これでは沖縄に来た気がしません。
そこで7月にまた沖縄リベンジ旅行を計画中です。
せっせと旅行積み立てをします。

旅行積み立ては保険商品もあるようですが、保険というイメージがあまり好きではありません。
地道にコツコツと貯蓄することは、社会人デビューしたころからやってますので、貯めることには自信があります。

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