失敗から学ぶ

誰でも完璧な人間なんていません。
だって完璧な人間がいたらこの世の中なんて成り立たないのですから。

人間は誰しもが短所や不得手な部分を持っています。この不得手な部分を補って行くというのが社会というところなのです。

もしも人類全体が完璧なスーパーマンだったとします。このスーパーマンだらけだと何でも自分で出来てしまう為に、社会というものが必要ではなくなるのです。

家を建てたかったら大工さんでなくても自分で出来るし、野菜を食べたかったら自分で栽培してしまえばいい。
そう、スーパーマンだらけの世の中では、社会における分業という考え方が成り立たず、結果的に経済も成り立たないという事になるのです。

古くは狩りに出かける男性、村に残って子供を育てる女性という男女の分業から始まって、農民、神官、武士、商人、という風に人間の社会は分業とともに発展してきました。

それぞれ個性として得手、不得手があったからだと言えるでしょう。
とは言うものの、ミスをするという事は仕方ないとしても、ミスを繰り返さないという点は気をつけなければならないでしょう。

失敗を恐れる文化が日本にはありますが、裏を返せばリスク管理が甘いために失敗が尾を引くということなのでしょう。
失敗なしに成功はありません。
細かいミスはある程度の許容を持たせることも、必要なのではないでしょうか。

ある絶望的な一日

以前、システムエンジニアとして会社で働いていたことがあります。
その会社での絶望的な一日を紹介したいと思います 笑
私がシステム系の会社へ就職して2年が経とうという頃、ちょうどシステム開発が大詰めを迎えていました。

社会人2年目ということもあり、結構な量のプログラミングを任されていました。
まだそこまでプログラミング知識がなく、かなり苦労してシステム開発をしていた経験があります。
年度毎の開発なので、毎年2月、3月は開発の山場を迎えます。
それまでに、協力してくれる会社の方と一緒になってプログラミングやテストを行っていくわけですが、やはりまだまだ若輩者です。
色んな失敗をしながらのシステム開発となりました。
その中でも、この出来事(というか事件に近い)については、一生忘れることはないでしょう。
2月に、システムを使用することになる会社役員の方が、最終テストに立ち会うために、自社を訪問されました。
私は開発部隊なので、最終テストの状況を、仕事をしながら見守ることになっていました。
そして、定時を迎える2時間前、16時だったでしょうか。
最終テストに立ち会っている方が、血相を変えて私のもとへやってきました。
そう、システムがダウンしてしまったのです。
しかも僕がプログラミングした場所で。。。
そこから私は、頭が真っ白になりました。
真っ白って、こういうことを言うんだなぁ、と思いました。
その瞬間は、ものすごく静かなのです 笑
そこからは、当然のように徹夜して、不具合の改修です。
会社の上司からは、『お前あの時、完全に人ごとみたいだったぞ』と、言われたことを覚えています。
そう、人ごとにしないと、心が持たなかったのです 笑
まさに、絶望的な一日でした。

«
»