営業職部長の腕前
私の母はずっと働いています。
しかも営業部長にまで昇進したかなりのやり手です。
その母の仕事ぶりを垣間見る出来事がありました。
昔、母は知人からお墓を購入しました。
自宅近くの高台に位置し、瀬戸内海が見渡せるロケーションにあります。
しかしその数年後別の場所にまたお墓を購入し、父と一緒に入るというのです。
しばらくして近所の方が母に最初に買ったお墓を譲ってくれないかと話を持ちかけてきました。
母は娘と相談するから待って欲しいというのです。
娘の私に墓をどうこうする気持ちも権利もないので、おかしいなと思っていたら、やはり母の作戦でした。
近所の方が我が家を訪れるたびにお墓の値段が上がっていき、最終的には50万で購入したお墓を130万で売ったのです。
土地転がしという言葉がありますが墓転がしです。
不謹慎だと思いながらも母の言い分としては、需要と供給のバランスが取れてこそ物が売れるのであって、お墓もこの金額が妥当だというのです。
お墓を高値で売ってバチがあたりませんようにと祈る私です。
冠婚葬祭もビジネスが絡んでいるわけですが、どうしても心情的に、お金の話はタブーとする風潮があります。
そこが儲けの秘密なわけです。
価格相場も実はあって無いようなもので、サービスの質もピンキリです。
ですから業者の言うとおりにせざるを得ないわけですよ、無宗教を謳う人が多いですからね。
一族で冠婚葬祭の決まったやり方を設定していることは、ほぼ無いわけですから、業者に有利なビジネスなわけです。
気付き力
生活していく上で、特に、一日の大半を過ごす仕事の上では、気付く力というのは、とても大きな能力であると考えられます。
仕事というのは、様々なものがありますよね。
例えば、大手企業で働いていれば、必ずマニュアルがあることでしょう。
そのマニュアルとは、古いままであったり、必要なことが明文化されていなかったり、現状にそぐわない内容のものかもしれません。
時が経てば、当然、これまで起こったことのないような新しい問題が起こったりするものです。
時代に合わせた仕事をしていく必要があり、それにいち早く気付く必要があります。
何も、お客様と対面で仕事をする営業職だけが、気を利かせる力が高ければいいわけではありません。
気付く力は、どんな仕事においても重要です。
決まりきったことだけを、当たり前のようにこなしているのでは、すぐに世の中の変化にはついていけなくなってしまいます。
特に、現代社会の変化はとても早いです。
同じ時間、同じ空間で同じ仕事をしていても、何かに気付く人もいれば、何も気付かずにいる人もいます。
どちらが円滑に仕事を進めることができるのでしょうか。
気付くことで、自分の成長になったり、周りの人を助けたり、仕事の時間の短縮や無駄を省くことができたり、と、気付くことで良いことは沢山あります。
最初の一歩は些細かもしれませんが、気付いて踏み出すということはとても重要なことですね。
自分は、気付く力を養うために、何か出来ているだろうか、と自問自答せずにはいられません。
ちょっとした気付きが行動を変え、仕事を変え、人生を変えてくれるかもしれません。