楽しかったと余韻に浸る友達連れ

帰宅途中の満員電車の中で、何かグループのコンサートのため、飛行機での一泊旅行に行って帰って来て「楽しかった、楽しかった。」と言っている女性数人がいました。

皆、ごく普通のカジュアルな服装で健康的で素朴な女性でした。
と言ってもしっかりした社会人で、一人は30歳近くでは無いかと思われ、一人は20代前半に見えました。

コンサートのジャンルはヘビメタなのか何か良く判りませんでしたが、カジュアルなジャンルのグループだったのでしょう。
その音楽グループのファンとしてのメーリングリストか何かで知り合って、意気投合して一緒に行ったの、という感じでした。
素朴な人達なのですが、年上の女性が年下の女性に親への言い訳作りの粗筋など伝授していました。

そんなにしてまで飛行機に乗るほど遠い所でのコンサートに行って充実感を味わっていらっしゃるなんて、贅沢でありながら無邪気な人達に見えました。

『何がそんなに楽しかったの?』と思うほど、「あ~、楽しかった~。」を繰り返した後、「さ、明日からまた仕事!」とキリッとして電車を降りて行ったのでした。
休日は休むための日というのは古い考え方なのでしょうかね。

もう、私たちの年代になると、ごろ寝が幸せなのですが。
いわゆる充電と称して、思い切り怠けるというものですが、これがどうして翌日になると身体がだるいままなんですよね。

人は動いて調子を整えるものだと痛感しました。

アイドルオタクな友人

私の男友達の1人に、熱狂的なアイドルオタクの方がいます。
彼とは以前勤めていた会社で出会い、年が同じという事もあり、仲良くなりました。
服装や髪形にもとても気を使い、地元には彼女もいるという彼でしたが、実は大のアイドルオタクだという事が発覚しました。

また初めの頃は、アイドルオタクだということを会社のみんなに隠していた彼ですが、飲み会の2次会でカラオケに行った時、やけに女性アイドルの曲に詳しい彼に疑問を持った同僚が問い詰めたところ、アイドルオタクだということを白状しました。
また彼はよく、平日有休を使って、地元の彼女に会いに行くからと言って休んでいたのですが、実はアイドルのイベントへ行っていたそうです。
カミングアウトされた時は、とてもビックリしました。
周囲にアイドル好きだという事がばれると、彼はもう一切隠すことなく、堂々としたものでした。
会社でソフトボール大会があったのですが、彼が運動着として着用していたのは、アイドルのコンサートグッズで売られていたという派手なジャージで、しっかりサインも入っていました。
相手のチームも、彼の姿には驚いているようでした。
またある時は、段ボールいっぱいに、あるアイドルグループの同じCDを会社に持ってきて、みんなに配っていました。
CDを買った分だけ、自分の好きなメンバーと握手してもらえるらしく、何枚も予約して購入したそうです。
そのアイドルグループはマイナーで、その子たちを見つけ一生懸命応援している彼は、本当にアイドル好きを極めているなと感じました。
私が転職してからも、たまに飲み会に呼んでもらえる事があり、今でも彼と顔を合わせる機会はあります。
相変わらずアイドル大好きだそうですが、彼女とも仲良く続いているそうです。
趣味のおかげで仕事もプライベートも充実していると言い切る彼が、心なしか輝いて見えた気がします。

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