裏切られました
人は裏切る生き物である。
ひそかに好きな人がいることが友達にばれてしまい、誰なのかとしつこく聞かれた。
言うのは嫌だったが困ったことに相手が一歩も引かないので自分が折れてしまった。
「誰にも言わないで。内緒だよ、絶対だよ。」
そう釘を刺して白状したら次の日には職場でみんなに広まっていたなんていうのは、よくある話だ。
だけど私はこんな状況でその友達を責める気にはならない。
怒る気にもならないし、ましてや裏切り者としてののしることもしない。
なぜなら、自分が決断をして友達に白状したからだ。
私は自分の意思で相手に折れて、好きな人の名前を教えた。
できればあまり広まって欲しくないので、良心が働いてくれれば良いなと思いつつ釘を刺した。
それだけのことだ。
自分が口に出した時点で自己責任になる。
信用して言ったのに裏切られたなどと、自分のことを誰かの責任には任せられない。
本当に嫌なら何が何でも黙秘権を使わなければならなかったのだ。
密告ゲーム
多人数で色々なゲームをして、時間と共に上がっていく賞金を取り合う番組が好きです。
ゲームは例えば鬼ごっこや、ドッジボール、かくれんぼのようなものもあります。
途中に挟まれる、ミッションと呼ばれるミニゲームをこなしながら、心理戦を交えて戦うのが面白く、テレビやインターネットでよく見ています。
私がその中でも特に好きなのは、背中に貼られた3ケタの数字をお互いに密告し合い、制限時間内に最後の一人になることを目指す、というゲームです。
賞金は秒単位で上がり、最後の一人は一人になった時点での賞金がもらえます。
ミッションには参加自由なものと、参加せねば失格になってしまうものとがあります。
特に参加自由なミッションは、人任せにする人や自分から積極的に動く人など、その人の性格が垣間見えて面白いです。
また、皆相手を陥れるために味方のふりをして嘘をついたり、相手の弱みを握って上手く手駒として使ったり、まるでドラマのような展開が毎回起こります。
例えばお笑いのコンビだとしても、お互い賞金を狙う敵なので、「コンビだから協力しよう!」ともちかけて裏切る、ということはしょっちゅう起こります。
この番組が好き過ぎて、私自身も友人を誘って同じゲームをしたことがあります。
その時はさすがに賞金を用意することは出来なかったので、優勝者は皆から集めたお菓子を独り占め、というルールにしました。
賞金がなくとも本気になって皆優勝を狙ってきたので、テレビ番組さながらのドラマティックな展開がありました。
因みに私は、階段の上からこっそり狙っていた友人に密告されて、脱落してしまいました。
結局その友人が優勝してお菓子総取りとなりました。
最近は自分達でやってはおらず、テレビで番組を見るだけですが、賞金があってもなくても本当に面白いゲームだと思います。